運用プロセス
ステップ1
潜在的な投資銘柄のスクリーニング
投資プロセスの最初のステップは、以下の基準に基づいて国や地域から最適な企業を選ぶことです。
1.定量的基準
- 年率2桁(10パーセント以上)の利益成長の達成が期待できること
- 同業他社に対して平均以上の利益率であること
- 株主資本利益率が最低でも15パーセント以上であること
- 長期国債の利回り以上の投下資本利益率であること
- 健全な財務体質、借入金依存度が低いこと
- 高いキャッシュフロー創出能力があること
2.定性的基準
- 強い事業基盤(ブランド、独自の商品/サービス・ノウハウ(技術))があること
- 保護された市場、高い参入障壁があること
- 長期的な競争優位があること
- 価格決定力があること
- 全世界的な潮流の恩恵を受ける成長企業であること
- 経常的に発生する収益、リピートビジネスであること
- 強い利益見通しがあること
- 開かれた経営(透明性)、株主を尊重する経営であること
このスクリーニングは、証券会社や現在の投資ユニバース内の企業との接触、および他の情報源である国際的な新聞、独立した調査レポートを用いることに加えて、ポートフォリオマネージャー間の相互のコミュニケーションの中で継続的に適用されています。またスクリーニングツールも頻繁に使います。
ステップ2
候補銘柄の詳細な分析
ステップ1で絞られた投資の候補となる銘柄のリストを用いて、コムジェストは直近の決算報告書の内容を詳細に分析します。また投資する可能性がある企業の経営陣と頻繁にコンタクトすることで徹底した調査を始めます。銘柄に特化したこのような株式調査は、企業に影響を与える市場やセクターのダイナミックスの厳密な分析にサポートされています。このことは、投資候補となる銘柄の潜在成長力や収益力の改善、逆にそれらを失わせる可能性を秘めた長期的な市場トレンドを発見する鍵となります。
ステップ3
投資ユニバースの選定
ポートフォリオマネージャーは、投資ユニバースにある企業を選別することや除外することをチームで議論するための正式なリサーチミーティング(週次)に参加します。こうして、特定の企業について継続した議論を可能にする土壌を作ります。ある企業を投資ユニバースにいれることを満場一致でいったん決めると、その企業は厳格に選別された数の少ないクオリティグロース企業リストに加えられます。リストに加えられたすべての企業は、前述した基準を満たしており、集中型ポートフォリオに組み入れられる可能性があります。エマージング、及びアジア市場において、誠実な経営かどうか、少数株主への敬意や信頼を持っているか、情報の透明性があるかを特に注意深く調べます。コムジェストの独自の投資アプローチは、潜在的に優れた利益や見通しをもった企業を自分たちの判断の下で自由に選別することができます。農業、食糧生産、流通、薬品、サービス、メディアや他の景気循環の影響の小さいビジネスに通常は価値をみいだします。企業業績が景気循環に強く影響を受けるので、金融や商品関連の株式はコムジェストの投資ユニバースにはあまり含まれておりません。
ステップ4
企業評価
適切な評価方法
- 5年間の潜在的な収益予想、貸借対照表上の評価
- 現在の適正価格として、独自の割引率で割引かれたEPS*1に基づき得られた目標価格
- 同業種の会社を徹底した財務評価分析により比較
(例)
PEG *2
EV-to-EBIT *3
PER*4
FCF Yield*5 等
*1 Earnings Per Share, 1株当たり利益
*2 Price Earnings Growth Ratio, 株価収益率 PERを一株当たり利益成長率で割った値
*3 Enterprise Value/ Earnings before Interests & Taxes,営業利益倍率
*4 Price Earnings Ratio, 株価収益率
*5 Free Cash Flow Yield, フリーキャッシュフロー利回り
コムジェストが使用している割引モデルにおいて、主要なパラメータは、割引率(現在の長期国債利回りに個々のリスクプレミアムを加えたもの)、長期のEPS成長率、配当性向、企業特有のPER(株価収益率)等です。それらのパラメータはマーケット環境によって適宜アップデートし、チームの同意の下で慎重に議論されています。
ステップ5
ポートフォリオ構築
ポートフォリオマネージャーは、ポートフォリオを構築するためにユニバースから自由に企業を選別することができます。その時、企業への投資割合は相対的な魅力度やポートフォリオマネージャーの相対的な確信度に基づいています。株価はコムジェストの戦略の中で重要な役割を果たしています。なぜならコムジェストはクオリティグロース企業(質の高い成長企業)に投資しようとするだけでなく、株価水準が割安な時に投資しようとしているからです。投資した企業の潜在成長力や株価水準がもはや魅力的でなくなるまで、ポートフォリオに組み入れます。経済環境の変化、経営陣や経営戦略の重大な変更を受けたとしても、いったんある企業がユニバースに選別されると、かなり長い間ユニバースに入っていることがあります。またバリュエーション次第ですが、数年の間ポートフォリオに組み入れられたままの場合もあります。
商号:日本コムジェスト株式会社 登録番号:関東財務局長(金商)第1696号
業務の内容:投資運用業、第二種金融商品取引業、投資助言・代理業 加入協会:(社)投資信託協会
